どくどく記 〜読書と独学の記録〜

読んだ本の記録と、独学のアウトプット。現在は情報セキュリティの勉強中。

『我と汝』失った「世界の捉え方」を取り戻すために


スポンサーリンク

 

不定期に蔵書整理をしている。

一冊の本が、心に引っかかりを与えた。

我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)

我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)

 

  

ある日、本屋で手に取り、「読んでくれ」と語りかけられたような気がして買った本。簡単な言葉を使っていながらも、その内容は難しい。

うまく理解することができず、結局途中で読むのをやめてしまった。

しかし、自分にとって価値のある本だろうな、とは今でも感じている。理屈ではなく直感的に、それがわかる。

 

表紙の紹介文にはこう書かれている。

世界は人間のとる態度によって〈われ−なんじ〉〈われ−それ〉の二つとなる。現代文明の危機は後者の途方もない支配の結果であって、〈われ〉と〈なんじ〉の全人格的な呼びかけと出会いを通じて人間の全き回復が可能となる。

この紹介文を読んだとき、おそらく、今の自分に欠けていて、なおかつ、今の自分が欲しているものこそ、<われ−なんじ>の関係性だろう、と感じた。

 

かねてより、大学進学=高等教育を受けた者の生き方に自然と生じる「弊害」の存在を感じていた。もちろん、その弊害が生じない人もいるだろうが。

それこそが、世界を〈われ−それ〉として捉える見方なのかな、と、この本を手にとって思った。

心はそのことを感じている。しかし、それを表現するための論理や、適切な言葉が見つからない。

いや、論理で表現しようとする事自体が、ある種の「弊害」なのかもしれない。