どくどく記 〜読書と独学の記録〜

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歴史観の軸:現代を「何の時代」と捉えるか?


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こんにちは、燐太郎(@redphos15)です。

 

今回、少し政治に触れています。歴史の話をすると、特に現代に近づくほど、政治にも言及せざるを得ない。

微妙な話題なのでアップするか迷いましたが、せっかく書いたので載せてみます。

 

 

1.「敗戦後の時代」

歴史観は、それを持つ人が置かれている状況、あるいはその人物が抱く思想と分かち難く結びついている。

わかりやすく説明するため極端な例を出してみると、

  • イスラーム原理主義過激派であれば、西欧世界の支配に対してテロを起こしている「聖戦の時代」
  • 共産主義者であれば、ソ連が崩壊し革命の夢に破れた「冬の時代」

ということになるだろうか。

 

(1)現代日本人としての認識

現代日本人の立場から現状を眺めてみると、第二次世界大戦に負けた後の「敗戦後の時代」という認識は外せない、と僕は思う。

「もはや戦後ではない」という言葉もかつてはあった。しかし、それは経済に関して言われた言葉だ。

第二次世界大戦に負けたことが、現代の日本の「根幹」に大きな影響を与えている以上、「敗戦後の時代」は今も続いている、と僕は思う。

 

(2)敗戦の爪痕

では、どんなところに、敗戦の余波が残っていると思うのか。

まず思い浮かぶのは「自衛隊」の存在だ。

軍事力は、国の「根幹」の一つだ。力がなければ身を守れない。非武装主義は理想としては素晴らしいが、現実に対処する能力を欠いている。

人は、生きている限り、生き続けねばならない。

そのためには、身を守ることのできる最低限の力は必要だ。

 

僕はこのように信じているので、自衛隊に対する見方も好意的だ。

実家が駐屯地に近く、夏にはよくお祭りに出かけていたことも影響しているかもしれない。時々、野戦砲の射撃音が聞こえてくる子供時代であった。

 

(3)子供時代の疑問

ある時、子供ながらに自衛隊の名称に対して疑問を持った。

「どう見ても軍なのに、なんで『日本軍』じゃないんだろう?」

聞くところによると、他の国には普通に「軍」があるらしい。アメリカ軍、イギリス軍、ロシア軍、韓国軍……なぜ日本だけが「自衛隊」なのか?*1

 

のちに、日本軍は第二次世界大戦で負けた後、解体されていたことを知る。

一度負けて武装解除されたからこそ、実態は「軍」であるにも関わらず、「セルフ・ディフェンス・フォース」などという意味不明な自称をしていたのだった。

 

歴史にifはないが、もし負けていなかったら、おそらく今でも「日本軍」を名乗っていただろう。他に名前を変更する理由がない。

ちなみに、陸上自衛隊の知人から聞くところでは、外国軍からは普通に「ジャパン・アーミー」と呼ばれるらしい。そりゃそうだ。

  

迷い

うーん、真剣に歴史について書こうとすると、どうしても政治がらみの話を出さざるを得ない。

色付きのブログにはしたくないので、悩みどころだ……。

ともかく、この記事は書き上げてみよう。場合によっては消すかもしれない。

 

 

 

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2.「西欧支配の時代」

(1)もう一つのキーワードが必要

「敗戦後の時代」というキーワードだけでは、まだ歴史観を作ることはできない。

この認識から語れるのは「日本史」と「世界史の一部」までだ。僕は、世界全体の歴史を秩序立てたいと思っている。

だから、次は世界全体の流れについて考えてみる。

 

(2)主要な3つの流れ

現在、世界で起きている主要な流れは、以下の3つだろうと思う。

  • アメリカの覇権の終焉
  • 中国の台頭
  • イスラーム原理主義過激派勢力によるテロリズム

この3つの流れに共通するものを見出せば、それが現在の世界を解釈するためのキーワードになるだろう。

もっとも、この3つを選定する時点で、「敗戦後の時代」を生きる日本人としてのバイアスが出ているとは思うけれど。

 

アメリカの覇権の終焉

アメリカは、イギリス人の一部が植民して作った国。本国から独立した後、いわゆる「帝国主義国」の1つとして、太平洋に進出した。

中国大陸における権益をめぐり、アジアの帝国主義国・日本と対立し、開戦。本土への攻撃を受けることもなく*2、核兵器を使用して世界に対して軍事的存在感を示し、太平洋戦争を終わらせた。

一方、ヨーロッパ列強は軒並み第二次世界大戦で疲弊。比較的被害の少なかったアメリカが世界の覇権を握ることになる。

 

しかし、その覇権は近年、陰りを見せ始めている。

中国主導の「AIIB」に、アメリカの反対にも関わらずイギリスなど多くの国が参加したことは、アメリカの覇権の終焉を思わせる重要な出来事だった。

 

中国の台頭

かつて東アジアに君臨した中華帝国は、帝国主義諸国の進出を受け、支配されていた。「アヘン三角貿易」などはその象徴だった。

帝国主義的な支配に対する反対運動の中で、「中国共産党」が結成され、日中戦争を戦う。

戦後、共産党は中華人民共和国を建設。「戦勝国」として国際連合常任理事国になる。冷戦期には、同じ社会主義陣営としてソ連、北朝鮮との関係を深めた。

 

長い間、西欧諸国の後塵を拝してきたが、近年、国力が増大し、世界的に存在感を増してきている。かつての「被支配者」から「支配者」への移行中。

先述の「AIIB」や南シナ海における軍事活動は、西欧が作った秩序に対する挑戦し、新たな秩序を作ろうとする動きと見ることができる。

 

イスラーム原理主義過激派勢力によるテロリズム

アラビア半島、メソポタミアや中央アジア、北アフリカを中心とするイスラーム諸国は、かつては交易で栄えたが、スペイン・ポルトガルのような西欧の海洋帝国が世界貿易に参入してくると、次第に力が弱まってきた。

帝国主義の時代になり、西欧諸国はイスラーム圏を支配下におくに至る。

第二次世界大戦後、イスラーム諸国は次々と西欧からの決別を図った。「イラン革命」などがその一例。

 

しかし、今もなお、中東などには西欧諸国の干渉が続く。結局は大量破壊兵器が見つからなかった「イラク戦争」は記憶に新しい。

このような干渉をよしとしない者たちは、西欧世界に対抗するため、貧困に陥った人たちを原理主義過激思想に染め上げ、テロ要員として各国へ送り込んでいる。

(このあたりの知識はあまり自信がない)

 

中国と同じく、西欧による秩序への挑戦だと言えるが、こちらは今のところ組織だった動きにはなっていないように見える。

しかし、今後どうなるかはわからない。

英語より、とは言わないまでも、英語の次にアラビア語が重要な外国語になる時代が来る……かもしれない。

 

 

おそらくこんな流れだろうと思う。

自分の記憶の範囲で書いているので、間違っているところがあるかもしれない。

本当は調べて書かないといけないが、ちょっと急いでいるので後で修正する。

 

 

(3)流れを整理・統合してみる

アメリカが覇権を握るまでには、「帝国主義時代」「第二次世界大戦」という歴史の結節点が現れる。

第二次世界大戦は、様々な見方ができるが、基本的には「資源を持っている帝国主義国」と「資源を持たない帝国主義国」という構図の戦争。

よって、より重要で根本的な結節点は「帝国主義時代」の方になる。

 

中国は被支配から支配へと移行する過程にも、やはり「帝国主義時代」「第二次世界大戦(日中戦争、支那事変)」がある。

日中戦争がなければ、中国共産党が国を作ることはなかったかもしれない。*3

資本主義と社会主義の対立では、ソ連が孤立することになり、現在の世界とはだいぶ違っていた可能性がある。

 

イスラーム原理主義過激派によるテロリズムも、やはり「帝国主義時代」が元々の原因を作っている。

西欧による支配を受けていなければ、テロを起こす動機がない。

そのぶん、スンニー派とシーア派の宗派間抗争が激化していたかもしれないが。

 

抽出したキーワード、そして結論

アメリカの没落、中国の台頭、イスラーム原理主義過激派のテロ、これらは全て、

「かつての帝国主義に始まる西欧支配と、それに対する抵抗」

という流れの中に位置付けることができそうだ。

 

抵抗が起きているということは、逆に言えば今はまだその時代が続いている、ということ。

だから、「敗戦後の時代」と並べるもう一つのキーワードは「西欧支配の時代」だ。

 

「西欧が世界を支配しているなんて、そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれない。

それは違う。かつては「モンゴル支配の時代」もあった。世界史規模で考えれば、別に当たり前のことではない。

明治以来、「西欧世界の思想や人物は偉い」と、僕たちは無意識に思っている節がある。これもまた、「西欧支配の時代」ゆえだろう。

 

 

3.結局ごく普通の結論だが

「敗戦後の時代」も「西欧支配の時代」も、はっきり言って「普通の結論」だ。

わざわざ時間をかけて考える意味はあったのだろうか。

あった、と思う。

人から与えられた答えではなく、自分なりに考えて導いた答えだからだ。

その結果、一般的に言われているのと同じ答えにたどり着いた、というだけだ。

「数学の公式を自分で証明する」ような作業をしたのだと思う。

 

……ただ、オリジナリティのある「歴史観」は生まれてこない気がする。

まあ、それならそれでいいか。自分が腹の底で納得できているものならば。

 

 

それにしても、疲れた。本の記事を書くのとは違って、かなり時間がかかったなぁ。

相当ごちゃごちゃしてるので、そのうち推敲します。

続きは(あれば)また次回。

 

 

*1:なお、中国は「共産党の軍隊」という建前なので「人民解放軍」と呼ぶ。

*2:「風船爆弾」が本土を攻撃したとかいう話は聞く。

*3:この論理は疑問が残る。