どくどく記 〜読書と独学の記録〜

読んだ本の記録と、独学のアウトプット。現在は情報セキュリティの勉強中。

社会人が趣味で楽器を続けるための工夫。マンション住まい&平日多忙でも楽器がやりたい!


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こんにちは、燐太郎(@redphos15)です。

 

趣味でチェロを弾いています。

しかし、社会人が趣味で楽器を演奏することは、時に困難を極めます。

  • マンション住まいなので、自宅では練習できない
  • 平日は仕事で帰りが遅いので、休日しか練習に出られない

このような状況の中で、僕がどんな風に楽器の練習に取り組んでいるか、現時点で行なっている工夫や練習方法について書いてみようと思います。

同じような立場の方の参考となれば幸いです。

 

 

1.練習のモチベーションを保つ

とにかく「サボり」を回避することが先決です。

人間の脳は、常に「ラクをしたい」と思っています。

「休日に、わざわざ外に出かけて練習する」というのは、どう考えても「ラクなこと」ではないでしょう。

社会人が趣味で始める楽器なんて、いつやめたって構わないのです。誰も強制なんてしません。一回練習しただけで「こりゃめんどくさい!やめだ、やめ!」と投げ出しても、別に怒られません。 

ですから、社会人が楽器を続けるためには、まず「モチベーションを保つこと」が重要となってきます。

この点をクリアできれば、困難の8割は解決されたことになると思います。

 

以下、モチベーションを保つためにするべきことを書いていきます。

 

(1)何のために楽器をやっているのか明確にする

楽器を始めたいと思った動機は、何でしょう。

僕は2つあります。

1つは、もちろん自分が満足するため。

好きな曲を自分で演奏することは何にも変えがたい楽しみで、心が満たされ、リフレッシュできます。

 

もう1つは、楽器を通して様々な人と関わる機会を持つため。

つまり、人と一緒に演奏をするためです。

最近、こちらの動機の方が大きいのかな、と思うようになってきました。合奏には、一人で弾くのとは別次元の楽しさがあるからです。

 

他人と合奏するために 

自分一人で弾いて満足したいだけなら、好き勝手に弾いていればいいのです。

しかし、演奏を通して他人と関わりたいという欲求があるならば、ある程度の技術が必要です。

ぶっちゃけ、下手くそな素人の演奏を喜んで聴いてくれる人なんていません。ご両親くらいでしょう。

誰かと一緒に演奏したいと思っても、音程がまともに取れないのでは、ひどく耳障りな音楽になってしまいます。

あるいは、どれほど音程が正しくても、機械のように淡々と味気ない演奏をしていては、興ざめです。他人と一緒に演奏するなら、「音楽的な表現」というものを身につけておきたい。

ここに、練習の必要性が生まれてきます。

 

「他人と関わるための音楽」を志向するなら、客観的に聴いて「まあ、いい演奏だね」と感じてもらえるレベルは目指す必要がある、と僕は思っています(それが具体的にどのような演奏なのかは、ここでは深く問いません)。

その程度の技術を身につけて初めて、「他人と共に演奏を楽しむ」という領域にたどりつける、と思うからです。

これは、約15年間の音楽経験から感じたことです。

 

「まずは人と合わせられるくらいに上手くなろう」

「誰かと一緒に演奏するのは、とても楽しいことなのだから」

そんな風に思うと、「今日も練習に行こう!」というモチベーションが生まれてきます。

 

「憧れ」でモチベーションを保つ

ただし、「他人と共に音楽を奏でる楽しみ」については、一度体験してみないとわからないものがあります。

ですから、初めて楽器をやる人は、とりあえず「自分カッケー!」と陶酔するところから始めるのも良いだろうと思います。

例えば、YouTubeに上がっている演奏動画などを見て「この人みたいに弾きたい!」と憧れることは、十分なモチベーションの源になります。

 

(2)先に「発表の機会」を作ってしまう

人間、「やらないとまずい!」と思っていることは勝手にやるものです。

この習性を利用して、先に「発表の機会」を作ってしまいましょう。

どうせ人前で弾かなければならないなら、無様な演奏はしたくない、と思うようになります。

すると、面倒くさくても毎週練習へ出かけていくことになる、という寸法です。

 

弦楽器はオーケストラへ

弦楽器に関して言えば、オーケストラに所属してしまうのが簡単です。年に1回か2回は必ず演奏会があります。

しかも、弦楽器は人数が多いため、多少下手でも目立ちません。

一方、管楽器の場合は人数が少なく、間違えると目立ちます。そのため、応募者に求められるレベルは高いことが多いようです。

 

教室の発表会に出る

教室に通って楽器を習っているなら、「発表会」というものがあるはずです。これもやはり、年に1回か2回。

発表会には、たとえ下手であっても積極的に参加するようにします。

先ほど「下手くそな素人の演奏を喜んで聴いてくれる人なんていない」と辛辣なことを書きましたが、内輪の発表会ならば話は別です。へたっぴさんでも大丈夫です。

 

客が自由に演奏できるお店へ行ってみる

かつて、こんな場所がありました。

nlab.itmedia.co.jp

店内に置いてある楽器を、客が自由に演奏できるお店……でした。東京の江戸川橋で営業していましたが、現在は閉店。

クラウドファンディングを募って、横浜で再起を図っていたようです。

readyfor.jp

この後どうなったんでしょう。もっと早く気づいていたら支援したのになぁ。

続報が待たれます。

 

また、バンド系の楽器であれば、このようなお店があります。

www.news-postseven.com

僕自身は訪れたことはないのですが、写真を見る感じでは非常に楽しそうです。ただ、年齢層はちょっと高そうですね。

似たようなお店はまだ見つけられそうです。

  

その他の方法

他にも様々な「発表の機会」を作る方法があると思います。

例えば、音楽教室以外にも「社会人音楽サークル」というものが存在し、そこで内輪の演奏会をやっていることもあります。

この辺りについてはネットなどで調べてみてください。

 

 

 

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2.休日の練習の取り組み方

金曜日の仕事を終え、やっと休日。楽器が弾ける!

この項では、休日の練習で実際に気をつけている点や、練習方法についてまとめます。

 

(1)パラパラ適当に音を鳴らす暇などない!

まずは「意識」についての話です。

楽器を練習していて、少し飽きてくると、「適当に、気の向くまま音を鳴らす」なんて気晴らしをやりがちです。特に何も考えず、好きな曲や、曲らしきものを適当に弾き散らかすのです。

これがまた楽しい。ちょっとした気晴らしのつもりが、つい何十分もやってしまいます。

毎日放課後に練習できる学生の身ならば、このような楽しみ方もアリかもしれません。

しかし、社会人にとって、大きな音を出せる練習時間は貴重です。一刻たりとも無駄に使うわけにはいかないのです。

 

限られた時間内で、いかに集中して質の高い練習を行えるか。

社会人が楽器の練習に取り組むにあたっては、このような意識を持つようにします。

常に時間との勝負です。

 

(2)練習場所を選ぶ

具体的な練習の話に入ります。まずは「場所」についてです。

とにかく、場所を確保しないことには練習ができません。家で練習できる人は、ぜひその貴重な環境を大切になさってください。

 

カラオケ

僕は「カラオケ」で練習しています。これが、現実的な最適解だろうと思います。

理由は以下の通りです。

  • 大きな音を出すための施設である
  • 基本的に個室である
  • どこにでも所在し、安価である

 

問題点としては、学生街に近かったりすると早々に「満室」になる可能性が高い、ということでしょうか。これについては、「開店時間に合わせて行く」「予約しておく」といった方法で対処が可能です。

また、カラオケによっては楽器の練習を禁じているところがあります。事前に電話で確認するか、最低でもネットで下調べはするようにします。

 

カラオケ以外にも練習ができそうな場所はあります。

僕が試みた/検討したものを少しだけ書いておきます。

 

公園

虫に刺されます。

時間帯を慎重に選ばないと近所迷惑です。

通行人に注目されるので、目立つのが苦手な人には辛い環境です。

却下。

なお「河原」も同様です。

 

レンタルスタジオ

まさに「楽器を練習するために作られた場所」ですから、練習環境だけを考ればベストな選択肢です。

しかし、レンタルスタジオはどこにでも所在しているような施設ではありません。また、料金はカラオケより高いことが多いです。

この2点をクリアできるならば、カラオケ以上の選択肢になりえます。

もし近所に安価なレンタルスタジオがあるならば、一度利用してみることをオススメします。

 

防音マンション(情報求む!)

これは「自宅で練習できるようにする」ための選択肢です。

以前調べた時は、「結構家賃が上がるなぁ」と感じました。しかし、今でも興味はあります。

実際の使用感がどんなものなのか気になるところでもあります。防音マンションにお住いの方はぜひ情報をお寄せください!

 

(3)チューナー、メトロノーム、練習のお供はスマホアプリで

自分だけで楽しむ演奏から一歩進んで、他人との合奏を楽しめるようになるためには、まず「音程を合わせること」そして「一定のテンポで演奏できること」が必要です。

このような技術を身につけるためのアイテムが「チューナー」「メトロノーム」です。

 

以前は、わざわざこれらのアイテムを買わなければなりませんでした。

今は違います。スマートフォンさえあれば、「チューナーアプリ」「メトロノームアプリ」を入手することができます。中には、無料で利用できるものもあります。

本当に、素晴らしい時代になりました。

 

アプリストアで「チューナー」「メトロノーム」と検索すると、使えそうなアプリがいくつか出てきます。

ここで具体的に紹介することはしませんが、自分で色々試した上、使いやすいものを使うのが良いだろうと思います。

 

(4)練習の時間配分を考えておく

練習場所を確保!(カラオケ)

練習アイテムも手に入れた!(チューナー、メトロノーム)

さあ、練習に行くぞ!

 

……とその前にやることがあります。

練習の時間配分を事前に決めておきましょう。

僕の場合、2時間の練習で、

  • ロングトーン&音階など:30分
  • 練習曲:30分
  • 課題曲:60分

このように配分することが多いです。

さらに、60分の課題曲の練習時間の中でも、配分を決めています。

  • 最初の通し練習:5分
  • 苦手箇所の部分練習:20分×2箇所 or 15分×3箇所
  • 途中の休憩:5〜10分
  • 最後の通し練習:5分

あくまで目安なので、状況次第では変更することもあります。

 

時間配分を事前に決める必要性

練習に集中していると、時間が経つのを忘れます。

ロングトーンのような単調な基礎練習であっても、意外なほど没頭してしまうものです。

すると「基礎練習ばかり熱中して、肝心の課題曲ができなかった!」……なんてことが起きてきます。

ですから、事前に時間配分を決めておき、アラームを鳴らすなどしてタイムキープします。

このような工夫をすることで、特定の内容に偏らない「バランスのいい練習」ができるようになると思います。

 

(5)練習内容ごとの「課題」を明確にしておく

時間配分を決めたら、次は練習内容ごとに「課題」を明確にしておきましょう。

別に難しく考えなくても構いません。

チェロであれば、

  • ロングトーン:弓を一定のスピードで動かせるようにする、右肩の力を抜く、など
  • 音階練習:「ド」の音程を正しくとる、弦を力任せに押さえないようにする、など
  • 練習曲:一定のテンポで弾けるようにする、強弱記号を守って弾けるようにする、など
  • 課題曲:クライマックスの4小節の音程を合わせる、弓の操作が難しい箇所を何度も練習して動きに慣れる、など

こんなもので十分だろうと思います。

それも、一気に全部解決しようとするのではなく「1回の練習ごとに1つずつ」でOKです。

もちろん、最終的には全ての課題をクリアすることを目指すわけですが、最初からいくつものことを同時に考えようとすると、演奏しながらパニックになってしまい、うまく弾けないからです。

 

肝心なのは「今日はこんなことに気をつけて練習する!」という指針を持つことです。

漠然とした練習で身につくものは少ないですから、明確な方向性を持つことが大切です。

 

「課題」の決め方
  1. まず「目指す理想の演奏」を思い浮かべます。
  2. 次に「現在の自分の演奏」を正確に把握します(自惚れて高い評価をしないように注意)。
  3. そして「理想と比べて、現在の自分に欠けている技術」を分析します。

「欠けている」と思われる部分は、いくらでも考えられるでしょう。弓の使い方、音程、効率的な運指、テンポの取り方、「間」の入れ方、強弱の付け方、音の表情の変化、などなど。

何かを修めるという「道」自体にそもそも終わりがない以上、課題は尽きることがありません。ですから、欠けている部分がどれほど多くても絶望しなくていいのです。

とにかく、現時点で思いつく「自分に欠けている技術」を列挙していきます。

 

列挙が終わったならば、「欠けている技術」の中から1つを選択し、その日の「課題」とします。

この時、

  • 演奏全体への影響は大きいか?
  • 課題の改善は迅速に行えるか?

という観点で、課題を分析・評価します。

一般に、「演奏全体への影響が大きく迅速に改善できる課題」を最優先すべきです。

では、

  • 演奏全体への影響は小さいが、迅速に改善できる課題(A案)
  • 演奏全体への影響は大きいが、時間をかける必要がある課題(B案)

この二択であれば、どちらを優先すべきでしょうか?

答えは、その人の信念や生き方と密接に関わってくるだろうと思います。

僕は「B案」を、すなわち「演奏全体への影響は大きいが、時間をかける必要がある課題」を優先します。演奏という趣味を長い目で楽しみたいからです。

 

(6)ノートなどに「課題の解決状況」と「次の課題」をメモする

「練習ノート」を作成しましょう。書くべきことは2つ。

  1. 当日の練習における課題の解決状況
  2. 次回の練習で取り組むべき課題

です。

 

具体例

難しく書く必要はありません。例えば「課題の解決状況」なら…

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こんなものでも十分だろうと思います。

 

解説

ロングトーン練習において、「右手を水平に保つ」という課題を設定したとします(正確には「弓を弦に対して垂直に保つ」ですね)。

練習を振り返ってみて、あまり水平を保てたとは言えなかったので、評価は△とします。

特に、D線を弾く際、弓の手元側が本来あるべき位置よりも上側に来てしまうことで、水平状態が崩れやすい、ということがわかりました。

つまり、「D線では手元側が上がりやすい」という問題点を新たに発見できた、ということです(弦楽器をやらない人にはわかりにくいですね、すみません)。

これを踏まえれば、次回の練習では「D線を弾くときに手元側が上がらないようにする」という課題を設定すればいいことがわかります。

 

「次回の課題」は、「今日の課題」よりも具体的な内容になっています。

日々の練習を記録することで、より具体的で練習効果の高い課題設定をしていくことが可能となってきます。

 

練習の記録をとる効用

僕はアナログ派なので、ノートにガリガリと手書きしていますが、スマートフォンなどのメモ機能を使っても問題ありません。

重要なのは、その日の練習内容を振り返り、言葉で表してみることです。この作業を通じて、自分の演奏を客観的な目線で評価することができます。

練習の振り返りをしておかないと、「あー楽しかった」で終わってしまい、「次の課題」が見えてきません。

せっかく時間をかけて練習するのですから、もう少しだけ手間をかけて、ノートに記録をつける習慣を持ってみましょう。

記録を2回、3回と重ねるにつれて、練習の充実度が全く違ってくるのがわかると思います。

 

また、このノートは「進歩の記録」にもなってくれます。

「練習に行きたくないな……」と思ったら、ノートを開いて、過去の練習の成果を眺めてみましょう。数ヶ月前に悩んでいた課題は、今やすっかりクリアできていることに気がつきます。

「時間をかけて練習すれば上手くなるんだ!」ということを確認でき、またモチベーションが湧いてくると思います。

 

 

3.終わりに:演奏の楽しみは心を和ませてくれる

以上で、僕が楽器の練習をする際に気をつけていることのまとめを終わります。

本当は、自宅でも行える練習方法として「イメージトレーニング」についても書こうと思ったのですが、これについては研究が浅いので、ひとまずやめておきました。

 

日常の中に演奏がある生活

小さい頃にピアノを習わされて以来、高校を卒業するまでの間、僕にとって楽器を演奏することは日常の一部でした。

大学へ入る頃には一度楽器をやめてしまったのですが、音楽のある日常から離れてみて初めて、楽器と触れ合っている時間が自分にとってどれほど大切だったかを知りました。

今、再び楽器の演奏を日常の中に取り戻しつつあります。とても嬉しいことです。

 

忙しいからこそ

仕事は忙しい。疲れるし、気を使うし、ストレスも溜まる。

休日くらい、家でゴロゴロしていたい。面倒くさい練習なんて行きたくない。……

しかし、その面倒くささを乗り越え、1時間や2時間チェロの練習をみっちりやると、楽しくて楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまいます。

帰り道は足取りも軽く、「来週の練習では何をしようかな」と早くも考え始めています。

気持ちがリフレッシュされ、また仕事を頑張ろうという意欲が湧いてきます。

 

だから、どんなに忙しくても、いや、忙しいからこそ、

週に一度だけでも日々の仕事から離れ、楽器や音楽と真剣に向き合う時間を持ち続けていきたいなぁと、そんな風に思っています。

 

「終わりに」の終わりに

この記事は、これで終わりです。

書き始めた当初は、ごく簡単に、自分が練習で気をつけていることを列挙してみるつもりでした。ところが、気づいたら随分長々と書き連ねてしまっていました(朝晩少しずつ書いて3日かかりました)。

演奏に関して、こんなに語りたいことがあったなんて、やはり僕は演奏が好きなのでしょうね。

 

ここまでお読みくださってありがとうございました。