どくどく記 〜読書と独学の記録〜

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架空戦記「東インド大戦」終:滅亡する者、旅立つ者


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一週間空きましたが、今回のプレイレポの最終回です。 

(スマホでは画像が見づらいので横向き推奨)

 

 

1.厭戦気分と宇宙移民計画

インドネシアに占領された日本列島を解放するため、オランダはフリゲート艦隊を派遣、インドネシア艦隊を打ち破り、見事に日本を救ったのであった。これが「蘭尼戦争」の顛末であった。

 

戦後、国際情勢は以下のように変化していた。

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かつての「大英同盟」の一員であったインドとインドネシアが、新たに友好関係を結び、インドもイギリスに対して宣戦布告。両国は、共にポルトガルとも友好関係を保持しており、ポルトガルもまたイギリスに宣戦。

ここに、インド・インドネシア・ポルトガルによる「新・三国同盟」とも呼べる同盟が結成され、共同でイギリスに対抗している。

これにより、イギリスは国際社会で孤立。オランダが参戦すれば、完全に四面楚歌の状態になる。

 

一方、インドは我がオランダとの友好関係を復活させた。

「新・三国同盟」にオランダを取り込もうという意図があったのかもしれない。しかし、我がオランダとインドネシアとの仲はすこぶる険悪である。それに、こちらには「三国連合」がある。不仲の相手と仲良くしてまで、二足のわらじを履くつもりはなかった。

 

……このように、世界情勢は複雑怪奇な様相を見せている。

オランダはこれまで、中国、インドネシアと戦い、勝利を収めてきた。次の相手は、イギリスになるだろう。しかし、国民の中には、戦争ばかりの世界に対する厭戦気分が広がっていた。

これを受け、オランダは国家プロジェクト「アポロ計画」を始動。

戦乱が続くこの世界を後にし、まだ見ぬ惑星への「宇宙移民」によって、新たに「平和な世界」を作ろう、という趣旨のプロジェクトだ。

 

しかし、アポロ計画の完遂には時間がかかる。宇宙船を組み立て終えるまで、この戦いばかりの世界で、なんとか生き残らなくてはならない。 

そして、また世界情勢に大きな変化が起ころうとしていた。

 

 

2.破壊される日本の都市

インドネシアは、再建したフリゲート艦によって、またしても日本列島を攻撃していた。倫理なき野蛮なインドネシア軍は、占領した日本の都市に火を放ち、破壊していった。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

すでに、大阪、東京は焼き尽くされ、失われてしまっている。

このニュースにショックを受けたオランダ海軍は、フリゲート艦を「バトルシップ」へと改修し、直ちに出撃を願い出た。

しかし、オランダ指導部の中から反対の声が上がる。

「次の敵はイギリスだ。日本を助けている余裕はない」

 

日本本国がインドネシアに蹂躙されている間、イギリス軍は、日本が東方に築いていた都市「薩摩」を占領していた。イギリスは、獲得したこの都市を前線基地として、我がオランダへの攻撃を目論んでいるものと思われた。

 

 

3.日本とイギリスの滅亡

オランダが手をこまねいているうち、京都は二度目の陥落の日を迎えることとなった。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

栄華を誇った京都は、度重なる戦乱の中で破壊され、見る影もない。しかし、もはや助けに来る者はいなかった。

オスマンは、イギリスとの戦いに集中している。

オランダもまた対英宣戦への準備を進めていたが、これはイギリス軍をブリテン島沖に釘付けにし、オランダ本国・エレファン島への侵攻を許さないようにするため。

我がオランダ軍の「最後のミッション」は、「ウィリアム号」と名付けられたオランダ宇宙移民船の打ち上げが成功するまで、本国を防衛すること。他国の事情に関与することは、許されなかった。

もちろん、軍艦を増産して日本へと派兵することは可能ではあった。しかし、国内ではすでに宇宙船の建造が始まっていた。よって、新たに軍備を整えていくことはできない。

こうして日本文明は、インドネシア帝国の猛攻の前に滅び去ったのであった。

 

 

一方、イギリスもまた滅亡の危機に瀕していた。

オランダ攻略の橋頭堡として獲得していた都市・薩摩は、インドに奪われていたし、本国ブリテン島には、精強なオスマン海軍が殺到していた。

このままでは、宿敵・イギリスがオスマンによって滅ぼされてしまう。彼らへの引導は、この手で渡したい……。

オランダ指導部は、イギリス戦をこの東インド世界における「最後の戦い」として位置付けていた。もちろん、戦わなくてもいずれ宇宙船は完成し、オランダ文明としての悲願・宇宙移民は達成される。

だから、これは余計なこだわりだった。

それでも、オランダ軍はイギリスと戦うことを望んだ。

 

戦争は、なぜ起こるのだろう。

また、ある古代の歴史家は「人が戦争をするのは、利益・恐怖・名誉のためだ」と言ったという。

しかし、「ただ力を持っているが故に、それを振るいたくなる」という点もまた、見過ごされてはならないのではないだろうか。

オランダの海軍は、現時点でもなお世界最強だった。イギリスの保有する3都市は、あっという間に攻略できるだろう。

そして、「力を振るう大義名分がある」

今やイギリスは世界の敵であった。オランダの工作によって始まった同盟国・インドネシアとの戦いを機に、世界を敵に回して戦うこととなったイギリス。この状況でオランダがイギリスを滅ぼしても、賞賛されはするだろうが、非難する者はいない。……

 

 

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

こうして、イギリス本国はオランダ領ブリテン島として併合されたのであった。

 

 

4.宇宙船ウィリアム号、リフトオフ

イギリスが滅び、ブリテン島がオランダの手中に収まった頃、すでに宇宙船は完成間近であった。

新たな土地への出発の時は近かった。名残惜しい気持ちにもなる。

しかし、イギリスが滅びてもなお、世界は争いが続いていた。全世界の文明が、互いを敵とみなし、終わることのない戦いを続けている。

このような世界にとどまることはできない。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

首都・アムステルダムから打ち上げられる、宇宙船ウィリアム号。

この世界との別れの時が来た。

 

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

眼下に広がる世界を眺めながら、ここまでの歴史を思い返す。

入植し、島を探険した。「象牙」が多くとれることから、島に「エレファン島」と名付け、開拓した。中国の奇襲、それに対する報復戦争で「ブドウ島」を獲得した。

日本・オスマンとの「三国連合」と、イギリス・インド・インドネシアによる「大英同盟」との戦い。オランダの工作で「大英同盟」は破壊されたが、それによって世界は混沌に陥ることとなった。

長い戦乱の中、滅亡した日本とイギリス。日本を救うことはできなかったのか。イギリスを滅ぼす意味はあったのか? 今になって迷いが生じる。

 

しかし、全ては過ぎ去ったことであった。

過去に戻ってやり直すことはできない。選択肢は、常に未来の領域にある。

何か後悔があるのならば、いつまでも過去を悔いるのではなく、これからの選択に反映させていけばいい。

これから始まる宇宙移民、その先で紡ぐ新たな歴史が、平和なものとなるように。……