どくどく記 〜読書と独学の記録〜

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架空戦記「東インド大戦」0:新興国オランダの野望


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こんにちは、燐太郎(@redphos15)です。

久しぶりにCivilization5のプレイレポートを書いていきます。

テーマは、ここ数回の記事で推している「大航海時代」です。

最近、ブログの文体が「です・ます」調だったり「である」調だったりと一定しませんが、このシリーズは「である」調の方がしっくりくるので、そうします。

 

では、新しい戦記を綴っていきましょう。

  

 

1.「大航海時代」の覇者・オランダ

今回のプレイヤー文明は、オランダ(ネーデルラント連邦共和国)を選択。

指導者は、オレンジ公ウィリアム。スペイン領だったオランダを独立させた功労者だ。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

「大航海時代」当時、オランダの中心都市・アムステルダムは、世界でもっとも繁栄していた港町の1つだった。

貿易の利益を求めて、オランダは積極的に海外へ進出。東南アジア地域の覇権を握り、やがて広大な植民地を保有するに至った。

そんな商業国家・オランダが、今回の主人公である。

 

 

2.その他の登場文明 

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

今回のプレイでは、全部で8つの文明を登場させる。オランダ以外の文明は、以下のとおり。

(1)ポルトガル

「大航海時代」の先駆者。16世紀初頭、東南アジアにおける海上交通の要衝・マラッカ海峡を抑え、同地域の香辛料貿易に参入して利益を上げたが、のちにオランダに覇権を奪われていく。

 

(2)イギリス

同じく「大航海時代」のプレイヤー。やはり東南アジアへ進出し、覇権をめぐってオランダと争ったが、破れる。その後はインドへ進出していった。産業革命後は、全世界に植民地を保有して大帝国となる。

 

(3)オスマン

当時のイスラーム国家のボス的存在。16世紀、東南アジアのイスラーム国家・アチェ王国は、ポルトガルによる侵略の危機に直面し、オスマン帝国に支援を要請。オスマン帝国は艦隊を派遣してポルトガルと交戦、アチェを防衛した。

 

(4)インドネシア

「大航海時代」の主な舞台の1つとなった地域。モルッカ諸島で産出される香辛料が有名。当時はインドネシアという国家はなく、スマトラ島のアチェ王国、ジャワ島のマタラム王国など、様々な国が分立していた。

 

(5)インド

「大航海時代」において、インド亜大陸にはイスラーム国家のムガル帝国が栄えていたが、インド沿岸の諸都市は、ヨーロッパ諸国が東南アジアへ進出する「基地」としての役割を果たしていた。18世紀以降はイギリスの支配下に入り、「大英帝国」の一部になっていく。 

 

(6)中国

「大航海時代」当時、中国大陸に勢力を持っていた明帝国は「海禁政策」を取り、「明に服属した国」との間でしか貿易を行えないことになっていた(朝貢貿易)。しかし、民間の商人たちの一部は法を破り、東南アジアなどへ進出して活動した。こうして「華僑」と呼ばれる在外中国人層が形成されていった。

 

(7)日本

意外なことに、日本も「大航海時代」において重要な役割を果たしていた。当時、日本からは豊富に「銀」が産出された。ポルトガルは、日本銀を使って中国の物産を買いつけ、ヨーロッパへと持ち帰った。つまり、日本は「国際通貨」を供給していたのである。*1

 

スペインは?

大航海時代と言えば、スペインだ。東南アジア地域では、フィリピンを植民地化していた。そもそも「フィリピン」という国名自体が、スペイン国王フェリペ2世にちなんで名付けられている。

スペインは、メキシコから採掘された銀を、フィリピン経由で中国へ運び込み、やはり「国際通貨」を供給する役目を果たしていた(アカプルコ貿易)。

 

そんなスペインだが、今回のプレイでは登場させない。理由は2つ。

第一に、8文明のゲームにするためには、スペインを入れる余裕がない。

10文明になると時間が掛かりすぎるため、僕は基本的に8文明を上限にしてプレイしている。

この点については、過去の記事でも書いている。 

www.redphos.com

 

第二に、スペインは今後のプレイレポートでも登場できる可能性が高い、ということが挙げられる。

スペインは、イベリア半島におけるレコンキスタ、ヨーロッパの内戦である三十年戦争、フィリピン植民地をめぐっての米西戦争など、「大航海時代」以外でも歴史の主役として登場し続ける。

一方、ポルトガルは「大航海時代」以外はあまりパッとしない。オスマン帝国は「ムスリムとの抗争」という要素を入れたいので外せないし、イギリスはオランダのライバル国だから必須。

インド、中国、日本あたりは外してもいいけれど、ヨーロッパ諸国が多くなりすぎるのは、「大航海時代」の実態にそぐわない気がした。*2

ともかく、今回スペインは入れない。物足りないかもしれないが、ご了承願いたい。

 

 

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3.「東インド」とは?(補足)

現在のインドネシアがある地域のこと。*3

登場文明を見てもらえばわかるように、今回のプレイでは、「大航海時代」の東インド地域で活動した文明をチョイスしたので、「東インド大戦」と命名した。

 

略史:東インドからインドネシアへ

話が横道に逸れるが、少しだけ、「東インド」が「インドネシア」になる過程を見ておきたい。

かつてインドネシアは「オランダ領東インド」と呼ばれ、オランダの植民地になっていた。オランダは、サトウキビの大農場(プランテーション)を作るなどして、この地域を経営していた。

太平洋戦争の折、オランダ領東インドへ進出した日本軍が、インドネシア国民党のスカルノを指導者とし、同地域を独立させようと支援した。

そして、1945年8月17日、日本が戦争に敗北した2日後、オランダ領東インドは「インドネシア共和国」として独立を宣言。旧宗主国オランダとの戦争を経て、独立に至った。

現在まで続くインドネシアという国家の誕生である。

 

 

今回は「前書き」ということで、説明だけ。 次回から、本格的に戦記を書いていく。

 

 

 

*1:また、「鎖国」以前の徳川幕府は、「朱印船」と呼ばれる公認の貿易船を東南アジアに派遣して、貿易を行っていた。この時期、東南アジアには日本人町が形成されていった。

*2:「大航海時代」は、もともとアジア諸国で行われていた貿易の中に、ヨーロッパ諸国が参加させてもらった、というのが実態に近いらしい。

ヨーロッパ人は大航海時代にアジアに進出したが、その当時は、以前から活況を呈していたアジアの域内貿易に参加するという形がおもであった。

(木村靖二他『詳説世界史B』P.232)

産業革命を経て19世紀に入ると、本格的に植民地化が進むので、また状況は変わってくる。

*3:これに対して「西インド」とはアメリカ大陸のこと。なぜか? コロンブスが最初にアメリカへ到達した際、「インドに着いた!」と勘違いしたからだ。その後「実はインドではなかった!」と判明し、本来のインドと区別するために「西インド」と呼ばれるようになった。現在でも「西インド諸島」と言えば中央アメリカ・カリブ海の島々のことを指している。