どくどく記 〜読書と独学の記録〜

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架空戦記「東インド大戦」2:早すぎた戦火


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(スマホでは画像が見づらいので横向き推奨)

 

  

1.開発進むエレファン島

オランダは、アムステルダム東方の山岳の麓に、第三都市「ユトレヒト」を建設した。 

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

アムステルダム、ロッテルダム、ユトレヒトの3都市は、舗装された道路で接続され、都市間の交易も盛んになっている。

島の内陸部には、広大な田園地帯が広がっており、島の西部や南方沿岸部を中心とする丘陵地帯では、労働者たちが鉱山の建設に取り掛かっている。

一方、島の周辺で活動する漁民たちは、それぞれ近隣の都市に海産物を提供し、文明の成長に一役買っている。

エレファン島の名前の由来ともなった特産品の「象牙」は、他国への贈与品として大活躍し、国際社会におけるオランダの地位を確固たるものにしている。*1

 

このように、すっかり豊かな土地となったエレファン島だが、問題もある。

島の中に「鉄」資源が見当たらないことだ。

今後、文明の方針として軍拡を目指さないのであれば、「鉄」を獲得する必要はない。しかし、我がオランダは、将来的にイギリスとの戦いを見据えている。

島から島へと進軍するためには、海を渡る必要がある。いかに精強な陸軍を編成しようと、海を渡っている間に撃沈されては意味がない。

だから、まずは制海権を握る必要がある。そして、強力な艦隊を編成するためには船の材料となる「鉄」資源が不可欠だ。

 

さて、どうやって「鉄」を確保したものか。

「鉄」が産出される南方の島に入植するか、あるいは、都市国家と同盟を組んで「鉄」を供給してもらうか、それとも…… 。

そんな風に考えあぐねている最中、事件は起こった。

 

 

2.奇襲

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

突如、ロッテルダムに襲いかかる船団。中国が宣戦布告してきたのだ。

これまで中国とは仲良くやってきたし、友好宣言も出していたのに、なぜ……。

 

ともかく、まずは戦況の把握だ。

近海を埋め尽くすほどの船団は、弱小な三段櫂船を中心とする編成ではあるが、物量では圧倒されている。

そもそも、こちらの船は遠隔地の探索のため出払っており、洋上で迎撃することはもはや不可能。沿岸からの射撃で対抗するしかない。

幸い、エレファン島の北の小島には、防衛兵力として弓兵を駐屯させていた。海を渡ってくる敵軍に対して射撃を浴びせ、少しでも戦力を削らせる。

 

しかし、いかんせん兵力が足りない。敵は、中国兵だけではなかったのだ。

エレファン島東部の住民である都市国家「オルムス」が、中国の傘下に入っていたからだ。彼らもまたオランダに対して宣戦布告し、陸軍を派兵してきた。 

中国とオルムスに包囲され、苦しむオランダ軍。

やがて中国軍が続々と上陸し、ついに第三都市・ユトレヒトが陥落してしまった。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

「間に合わなかった……」

目の前で蹂躙されていく都市。前線の弓兵隊は怒りに燃えていた。怒涛の射撃を浴びせかけ、瞬く間に敵軍を破砕。ユトレヒト奪還への目処を立てる。

しかし、栄えある我らの都市が一時でも他国の手に落ちたことは、この上ない屈辱として、民族の記憶に残されたのだった。

 

 

3.戦争の終わりと、復讐の始まり

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

アムステルダムで急編成した騎兵隊を走らせ、ユトレヒトを奪還。その後、中国と和平を結び、蘭中戦争は幕を閉じた。

領土だけを見れば、この戦争で失ったものはない。

しかし、中心的な戦場となった都市ユトレヒトでは、戦火の中で多くの住民の命が失われ、その人口は6分の1にまで減ってしまった。

 

また、中国軍との交戦で死んだ兵たちもいる。

彼らに与えていた任務は、外洋からやってくる蛮族船を追い払うことだった。決して、死を覚悟するような任務ではなかった。

しかし、彼らは死んだ。中国が攻めてきたからだ。

このような暴挙に出た中国を、絶対に許すことはできない。

 

家族・戦友たちの葬儀を終えたオランダ人たちは、中国への復讐を固く誓ったのだった。

 

 

4.対中包囲網を築け!

戦後、オランダは、あらためて中国に対して非難声明を発表。

これを受け、オランダと友好関係を結んでいた各国を始め、国際社会は連鎖的に中国を非難し始めた。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

この時点で、オスマン、インドネシアとも出会っている。

オランダは、日本、インド、ポルトガル、オスマンとの間に友好関係を結んでいる。彼らは、我々の呼びかけに応じ、中国に対して非難声明を発表した。

 

イギリスとインドネシアは、オランダの友好国ではなかったが、やはり中国を非難していた。おそらく、中国がオランダとの友好関係を破っての唐突に宣戦布告したこと、無防備だったユトレヒトを占領したことに対して、思うところがあったのだろう。

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このように世界が一致して「対中包囲網」を形成しつつあった。古来より続けてきた「象牙」による賄賂外交の成果だと言える。

インドやオスマンからは、「一緒に中国へ宣戦しよう」とも誘われている(インドは平和を愛するのではなかったか?)。

しかし、まだ復讐の時ではない。

実際、インドやオスマンと共に宣戦したところで、直接中国軍と戦うのはオランダだけになる。これでは、勝ち目は薄い。

次世代の船「フリゲート艦」を建造できるようになるまで、今しばらくは耐え忍ぶ時だ。

 

 

*1:こんな風に自分の文明圏を育てていくこともCivilizationの楽しみの1つだと思う。