どくどく記 〜読書と独学の記録〜

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架空戦記「東インド大戦」3:反撃開始


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(スマホでは画像が見づらいので横向き推奨)

 

  

1.フリゲート艦隊、発つ

中国の奇襲を辛くも退けたオランダは、戦後、2つのことに取り組んだ。

1つは、「対中包囲網」を形成すること。これは、最高の成果となって結実した。現在、全文明が中国に対して非難声明を出している。

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もう1つが、フリゲート艦を建造するための資源である「鉄」を確保することだ。

実は、近隣の都市国家「オルムス」からは、鉄が取れる。しかし、この都市は既に中国の傘下に収まってしまっている。先の戦争では、中国とともにオランダを攻撃し、中国によるユトレヒトの占領にも貢献している。

憎い相手だ。武力をもって、オルムスごと鉄資源を奪い取る案も考えた。

しかし、そのような方法は国際社会に対して悪印象を与えかねない。せっかく「対中包囲網」によって世界をまとめているのに、その結束を綻ばせてしまう。

 

よって、我がオランダは、鉄資源の供給地となる都市「フローニンゲン」を、新たに建設することとした。

場所は、遥か南方の洋上に浮かぶ小島。すぐ西には、イギリスの文明圏が広がっている。彼らは、オランダの入植を快く思わないかもしれない。

しかし、他に方法はない。オランダはいずれイギリスと戦うことになる、と見越している。新たな都市は、対イギリス戦の前線基地にもなるだろう。

 

フローニンゲンから運ばれてきた「鉄」によって、次々とフリゲート艦が作られていく。やがて、オランダ海軍は、6隻ものフリゲート艦を擁する大艦隊を編成するに至った。

 

ちょうどその頃、中国側の動きに変化があった。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

北方の監視部隊が、ロッテルダムを目指して海上を移動してくる中国陸軍の姿を捉えていた。そのまま上陸を狙ってくるのだろう。

もう奇襲は効かない。先手必勝だ。

オランダは、中国に対して宣戦を布告。直ちに、フリゲート艦の砲撃によって洋上の敵陸軍を撃沈した。

今後長きに渡って勇名を轟かせる「オランダ・フリゲート艦隊」の初陣であった。

 

 

2.首都を目指せ!

初陣を勝利で終えたフリゲート艦隊は、続いて敵海軍と交戦した。巧みな連携によって、無傷で敵を撃破すると、その足で、中国の根拠地・ブドウ島へと航路を取った。

当初の攻撃目標は、ブドウ島西端の出島に建設された都市「広州」だ。

6隻からなるフリゲート艦隊は、出島の両岸に3隻ずつ分散して配置、都心部への艦砲射撃を浴びせ、都市機能を沈黙させた。

その後、白兵戦要員が乗船した艦船による突撃を敢行。広州はオランダの手に収まったのであった。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

中国は防衛設備として「万里の長城」を建設していた。島の全土にわたって壁が張り巡らされているのが見える。この長城により、こちらの陸軍の動きは阻害されてしまう。

しかし、船ならば影響はない。もし陸戦をしなければならなかったとしたら、厳しい戦いを強いられていただろう。

 

さて、世界はこの戦争、第二次蘭中戦争をどう見ているか。

実はこの時点で、オランダの友好諸国、すなわちポルトガル、オスマン、インド、日本も、中国に対して宣戦している。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

とは言うものの、他の国々は、中国本土を攻撃できるような海軍を所有していない。実際のところはオランダと中国のみの戦いだ。

それでも、背後に4カ国もの味方が付いていることを考えると、心強い。

 

広州攻略戦では、迂闊にもフリゲート艦を1隻撃沈されてしまった。海戦の最中拿捕した中国船をフリゲート艦へと改修し、艦隊を再編成する。既にブドウ島近海の制海権はオランダが握っている。艦隊は、意気揚々と東の洋上へ向かった。

目指すのは、中国文明の首都「北京」である。

 

 

3.蘭中戦争終結

そこからは、一方的な戦いだった。

制海権をオランダに握られていた中国は、フリゲート艦隊の猛攻を止めるすべもなく、あっという間に北京が陥落。

続いてフリゲート艦隊は、南端の都市「上海」へと向かい、こちらも瞬く間に攻め落とした。特筆すべきこともない。それほど、中国軍の抵抗は無に等しかった。

かくして、中国文明は滅び、地図上から消え去ったのであった。

 

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

オレンジ色に染まった、元中国領・ブドウ島の図である。

我がオランダは、本国「エレファン島」に加え、海外植民地として「オランダ領ブドウ島」を確保し、軍事力・支配領域ともに世界一の大国に躍り出たのであった。

 

……かくして、復讐は成った。

この勝利は、第一次蘭中戦争で死んだ者たちへの手向けとなっただろうか。

オランダ人たちは、何も最初から中国を恨んでいたわけではない。かつては、平和に交易を行なっていた時代もあったのだ。

中国は、なぜ突然オランダに対して牙を剥いたのか。そんなことをしなければ、こうして滅びることもなかったというのに。

彼らの意図を知ることは、もはや叶わない。中国文明の民は、すでにこの世界から消えてしまったから。

 

復讐の虚しさをここで語るつもりはない。そのようなものは語り尽くされているし、あらためて付け加えるようなことは何もない。

やられたから、やり返した。それだけのことだった。

 

 

4.新たな火種

場所は変わって、南方の島に建設された「鉄鋼都市・フローニンゲン」。

この都市から供給される鉄資源がなければ、オランダはフリゲート艦隊を作ることができず、いまだに中国の脅威にさらされ続けていたことだろう。

そのフローニンゲンをめぐり、また新たな火種が生まれようとしていた。

 

蘭中戦争勝利の立役者であるフリゲート艦隊は、次なる戦いに備え、フローニンゲン海域で演習を行なっていた。

その最中、フローニンゲンを包囲するように、突如インドネシアの船団が出現したのだ。

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(© 2007-2017 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries「CivilizationⅤ」より)

 

島を取り囲む水色の船団。外洋探索というレベルの規模ではない。どう見ても、これは都市を攻撃するための編成だ。

今度は、インドネシアを相手に戦うことになるのだろうか……。

フリゲート艦隊の船員たちの間には、緊張が走っていた。

 

 

 

*1:「鉄」資源は、都市の直下にあるため見えない。