どくどく記 〜読書と独学の記録〜

読んだ本の記録と、考えた事のアウトプット。

偏りを恐れない

 

「どんな偉大な思想も偏っている」と読んだのは、いつのことだったか。確かにそうだ、と思った。「あれもこれも読まなければ」という気負いが薄まり、楽になった。

 

自分の思想の偏りを正そうと、さかしく計算して、あちらでは『論語』を読み、こちらでは『聖書』を読み、昨日は『法華経』、今日は『資本論』、明日は『ヴェーダ』を読む……こんなことはやめた方がいいだろう。*1

人間の能力を考えれば、本当に依拠できる古典の数は少ない。読解速度、理解力には限界があり、出版された全ての書物を読めるはずもない以上、「偏り」は受忍するほかない。

1人では決して完全に至れないからこそ、異なる背景を持つ他者との対話や議論が必要になる。

 

(180818St 文章表現を修正)

 

*1:とは言え、「実際にどのようなことが書かれているか」を確認するために、代表的な古典に目を通すのは悪いことではないとは思う。ISに関して論じるなら『コーラン』は読むべきだろう。