どくどく記 〜読書と独学の記録〜

読んだ本の記録と、考えた事のアウトプット。

「はやぶさ2」着陸成功と生命の起源

 

午前8時25分頃、トイレで日経アプリを眺めていると(のっけから汚くて失礼)、「はやぶさ2着陸成功」の記事が目に入った。

 

www.nikkei.com

 

小惑星「りゅうぐう」の岩石を採取する任務についている「はやぶさ2」は、確か「午前8時30分頃に着陸予定」という話を聞いていたのだが、実際は少し早まって、午前7時50分頃の着陸となったらしい。なんにせよ、成功したことは嬉しい。JAXAに勤めている友人もホッとしていることだろう。

 

記事中では「日本の技術力を世界に示した」という話も出ていて、まあそれはそれで大事なのだが、むしろ僕が心惹かれたのは次の部分であった。

りゅうぐうは直径約900メートル。生命の元となる有機物や水分を含む岩石が豊富とされる。かつて地球に衝突した小惑星が有機物などをもたらし、生命誕生を促したとの仮説がある。

はやぶさ2、着陸成功 小惑星探査で偉業 :日本経済新聞

 

ちょうど生物学の勉強をしていたところで、「生命誕生」についても学んだばかりである。その内容は『新しい高校生物の教科書』の最初の章に書かれており、「小惑星がもたらした有機物」についての記述もある。

地球が誕生して間もないころには、いまよりずっと多くの小惑星や彗星が地球上に落下していたので、これらの天体が地球にもたらした有機物もあったかもしれない。

(『新しい高校生物の教科書』P.21)

 

生命の起源についての定説は「物質が次第に複雑になり、ついには無生物から生命が出現する」(同書, P.26)という「化学進化説」が有力であるようだ。

では、その複雑になった物資=有機物は、どのようにして地球上に出現したのか。

『教科書』は「小惑星が有機物などをもたらしたかもしれない」と書く一方、それが「生命誕生を促した」とまで踏み込んではいない。読んだ印象では、生命の肉体を作っている有機物が「原始の地球で自然発生した」という立場にたっているのだと思う。

数種類の単純な物質に熱や電気のエネルギーを加えると、生命現象と深い関係のある有機物が簡単に生成されるという事実は、最初の生命が自然発生し得たという可能性を強く示唆するものだ。(同書, P.21)

 

今回のニュースで、「地球外の有機物が生命誕生を促した」という仮説の存在を新たに知ることができた。今後の研究結果の発表が楽しみである。